会計ソフトは、銀行・カード・売り先と連携できるもので選ぶ

freee、マネーフォワード クラウド、やよいの青色申告 オンラインは、どれも確定申告に要る機能がそろっています。連携できない経路は手入力が残ります。

運営者の時計店 Timeseek(timeseek.net)は、開業のときに弥生も検討したうえで freee を選び、いまも freee を使っています。銀行とカードを連携して入力おまかせプラン(レシートの画像を上げると入力と仕訳を代行)を契約し、確定申告も税理士に頼まず freee の中で出しています。Shopify の売上は、Shopify のアプリストアにある freee 連携の有料アプリで取り込んでいます。

使っている銀行・カード・売り先を選ぶと、連携できる会計ソフトが分かる

ネットショップの取引は、銀行・カード・売り先(ネットショップ、モール、決済サービス)の3つの経路から帳簿に入ります。使っているものを選ぶと、3社がそれぞれいくつに対応しているかが出ます。

使っている銀行・カード・売り先を選ぶ

下の3つの表に、各社の対応を並べています。

銀行は3社ともほぼ同じで、りそな銀行の個人の口座はやよいの連携先にない

主な銀行の個人の口座と会計ソフトが連携できるかの表です。3社は、表にない多くの銀行とも連携できます。

銀行(個人の口座)freee会計マネーフォワード クラウドやよいの青色申告 オンライン
三菱UFJ銀行対応対応対応
三井住友銀行対応対応対応
みずほ銀行対応対応対応
りそな銀行対応対応一覧にない(個人の口座は2021年6月30日で連携を停止)
ゆうちょ銀行対応対応対応
楽天銀行対応対応対応
ドコモSMTBネット銀行(旧 住信SBIネット銀行)対応対応対応
PayPay銀行対応対応対応
GMOあおぞらネット銀行対応対応対応
ソニー銀行対応対応対応
auじぶん銀行対応対応対応
イオン銀行対応対応対応
  • freee の「対応」は、自動同期・手動同期・明細アップロードのどれかで取り込める口座
  • やよいは、埼玉りそな銀行・関西みらい銀行・みなと銀行の個人の口座も、2021年6月30日から連携を止めている
  • やよいで連携を止めた口座の明細は、CSV ファイルで取り込む

カードは9枚とも3社と連携でき、アメックスと dカードの明細はやよいでは手動で取る

個人のカードと会計ソフトが連携できるかの表です。やよいの列は、2026年5月時点の対応です。

クレジットカード(個人のカード)freee会計マネーフォワード クラウドやよいの青色申告 オンライン
楽天カード対応対応対応
三井住友カード対応対応対応
JCBカード対応対応対応(一部の提携カードは対象外)
アメリカン・エキスプレス対応対応対応(明細は自動で取得せず、手動で取得)
セゾンカード対応対応対応
MUFGカード・NICOSカード(三菱UFJニコス)対応対応対応
イオンカード対応対応対応
dカード対応対応対応(明細は自動で取得せず、手動で取得)
PayPayカード対応対応対応(PayPayアプリから入会したカードは対象外)

売り先で差が出て、楽天市場と Yahooショッピングの売上を連携先に入れているのはマネーフォワードだけ

ネットショップ・モール・決済サービスと会計ソフトが連携できるかの表です。

売り先(ネットショップ・モール・決済サービス)freee会計マネーフォワード クラウドやよいの青色申告 オンライン
BASE対応対応一覧にない
STORES ネットショップ対応(STORES が提供する連携アプリ)対応対応
Shopify外部アプリ(グルーヴィーメディアのアプリ)一覧にない(2023年6月30日で連携を終了)一覧にない
カラーミーショップ外部アプリ(グルーヴィーメディアのアプリ。取り込みは手動)対応一覧にない
MakeShop外部アプリ(Journify のアプリ)一覧にない一覧にない
楽天市場(出店者の売上)一覧にない(一覧の楽天市場は購入の履歴)対応一覧にない
Amazon(出品者の売上)対応対応一覧にない(一覧にあるのは購入側の Amazonビジネス)
Yahooショッピング(出店者の売上)一覧にない対応一覧にない
Square対応対応一覧にない
PayPal対応対応一覧にない
Stripe対応対応一覧にない
Airペイ対応(Airレジの連携で取り込む)対応(Airレジの連携で取り込む)一覧にない
PayPay(お店の決済)一覧にない一覧にない一覧にない
  • 外部アプリは、freee のアプリストアに載っている、売り先とも freee とも別の会社のアプリ
  • 外部アプリの料金は freee とは別で、アプリの提供元が決める
  • マネーフォワードと連携する他社のシステム(freee の外部アプリにあたるもの)に、ネットショップやモールの売上を取り込むものはない
  • Airレジ(お店のレジ)は3社とも連携できる
  • 「一覧にない」の銀行・売り先は、明細や売上のファイルを取り込むか、手入力で帳簿に入れる

売上から手数料を引いた入金の仕分けで、連携の差が一番出る

自社サイトと楽天市場で売る店の例です。

経路自社サイトと楽天で売る店(例)連携先にあるか連携先にない場合
銀行ネットバンク1口座freee とマネーフォワードは上の表の12行すべて、やよいは11行明細のファイルを取り込むか手入力
カード事業用カード1枚3社とも上の表の9枚すべて。やよいではアメックスと dカードの明細を手動で取り、PayPayカードと JCBカードは一部が対象外同上
自社サイトの売上カートサービスの入金カートで分かれる(上の表)入金額を銀行の明細から起こし、手数料を別に仕分け
モールの売上楽天市場連携先にあるのはマネーフォワードだけ同上
  • 自社サイトとモールの売上は、手数料を引いた額で入金される
  • 帳簿には売上と手数料を分けて載せるので、手作業なら入金の数だけ仕分けが増える

連携先に全部あるソフトを選び、無料期間で1か月分を取り込む

上から順に当てて、最初に当たった行で止めます。

条件判定次の行動
自分の銀行・カード・売り先が連携先にあるか、まだ見ていない連携できる数で比べて決める上の連携の表で、使っている銀行・カード・売り先を選ぶ
売り先が連携先にない連携先にある方を選ぶ両方に無ければ、入金額から売上と手数料を分ける手順を先に決める
法人化を1〜2年で見据えているやよいも候補に入れる個人のうちはやよいの青色申告 オンライン、法人になったら同じ弥生の弥生会計 Next を使う。二つの間でデータを引き継げるかは、この記事では試していない
確定申告を税理士に任せたい会計ソフトとは別に税理士と契約する税理士を探す。freee には紹介の別サービス(freee税理士コーディネーター)がある
65万円の控除を取りたい65万円は e-Tax か電子帳簿保存が条件。3社とも電子申告(e-Tax)で出せるので、どれを選んでもよいマイナンバーカードを用意する
銀行・カード・売り先の全部が候補の連携先にあるそのソフトを選ぶ。freee とマネーフォワードのどちらでもよい無料期間で1か月分を取り込み、仕分けの手間を見る
  • 迷う場合は、運営者への有料の相談も用意している(受付は準備中。税務の個別判断はしない)

開業届と申請書は無料で作れ、会計ソフトも無料で試せる

  • 開業届と青色申告承認申請書は、会計ソフトを契約しなくても作れる(各社の機能は比較の表)
  • 青色申告承認申請書の期限は、1月16日以後の開業なら開業から2か月以内、1月1日〜15日の開業ならその年の3月15日まで
  • 会計ソフトは3社とも無料で試せる(期間は比較の表)

帳簿を自分で付けるのが負担なら、入力と仕訳を任せる方法もあります。運営者は freee の入力おまかせを使い、年に一度の確定申告が月ごとの仕分けの確認に変わりました。

freee とマネーフォワードは売り先で差が出て、やよいは低価格

3社の料金とサポートを並べた表です(税抜)。

条件freee会計マネーフォワード クラウド(確定申告)弥生シリーズ(やよいの青色申告 オンライン)
個人向けの料金スターター 年払い980円/月(月払い1,780円)、スタンダード 年払い1,980円/月(月払い2,980円)、プレミアム 年払いのみ年額39,800円、入力おまかせ 年払いのみ年額49,800円で月60件を超えると1件70円パーソナルミニ 年払い900円/月、パーソナル 年払い1,280円/月、パーソナルプラス 年払いのみ2,980円/月。2026年12月1日の改定で、パーソナルは年払い1,880円/月(月払い2,880円)、パーソナルプラスは年払い3,180円/月、パーソナルミニは年払いが変わらず月払いが1,680円になる(契約中なら12月1日以降の更新から)2年目以降の年額でセルフ11,800円、ベーシック22,800円、トータル39,600円
無料の試用30日間1か月2027年3月15日までの申込でセルフとベーシックは初年度無料、トータルは初年度半額(自動更新の決済登録が要る)
開業届の作成無料の freee開業(運営者が利用)マネーフォワード クラウド開業届。登録から書類作成まで無料無料の弥生のかんたん開業届
記帳の代行・相談申告を税理士に任せるプランは無い。入力おまかせは入力・仕訳作業の代行。プレミアム以上は税務調査のときに税理士を無料で紹介(最大30時間分)パーソナルプラスの電話サポートは操作方法だけで、仕訳や税務の相談は受けない全プラン同じ機能で、トータルだけ仕訳や確定申告の相談ができる
消費税の申告スタンダード以上で対応パーソナル以上で対応全プランで対応
運営者の見立て(freee を使い、開業のときに弥生も検討した)画面が分かりやすい銀行とカードでは freee との差は小さい低価格で、法人向けの弥生会計 Next も同じ弥生にある
  • やよいの初年度無料は1事業者1回だけ。一度解約したあとの申込と、無料体験プラン(最大2か月、決算・申告機能なし)の期間を過ぎてからの申込には使えない
  • やよいをやめるなら、契約終了月の前月末日までにキャンセルする。2年目に入る前に続けるかを決める
  • やよいの使い方は、取引データの自動取込と自動仕訳、日付と金額を入れるだけの取引入力(簿記の知識は不要)、帳簿とレポートの自動作成、画面の案内に沿った確定申告書の作成と e-Tax。画面は試用で見る

月額より、手入力が残る経路の作業時間の方が高くつく

  • 段は、消費税の申告と電話サポートが要るかで上がる。自分に要る機能が入る最小の段を選ぶ
  • 段を比べる前に、連携の表で自分の銀行・カード・売り先と連携できるかを見る

試用で1か月分を取り込み、乗り換えるなら年の変わり目にする

  1. 事業用の銀行口座とカードを私用と分ける
  2. 連携の表で自分の銀行・カード・売り先を選び、対応している数の多いソフトを候補にする
  3. 無料の試用で銀行とカードを連携し、1か月分を取り込む。売り先の入金を売上と手数料に分けて仕分ける
  4. 手入力が残った経路と、その月にかかった時間を見る
  5. 残る経路が多ければ、記帳を人に任せるか、もう一方のソフトで同じ1か月を試す
  6. 決めたら、開業届と青色申告承認申請書を出す

戻し方:

  • 無料の試用の間なら、解約するだけで戻せる
  • 契約後に乗り換えるなら、仕分け済みのデータをファイルに出して次のソフトへ取り込む。取り込める形式は各社で違う
  • 年の途中で変えると同じ年の帳簿が二つのソフトに分かれ、申告の集計が面倒になる。乗り換えは年が変わるときにする