対象と結論
複数の販売先で売っていて、GoQSystem という名前は見たけれど、それが自分の店のどの作業を代わりにやってくれるのかが分からない。この記事はその人のためのものです。すでに使っていて画面の操作を知りたい人は対象外で、公式マニュアルのほうが早く済みます。
結論から書きます。GoQSystem の中心は2つです。販売先ごとにばらばらだった注文を1つの画面に集めること。そして、条件に合う注文へ決まった処理を当てる「自動処理」です。送り状の発行、帳票の出力、在庫の連携、顧客管理、商品マスターは、その周りに付いてくる機能で、どのプランとオプションに入るかが機能ごとに違います。
だから順番はこうなります。まず自分の店で時間が消えている作業を書き出す。次に、その作業に当たる機能を探す。最後に、その機能がどの契約に入るかを確かめる。機能の一覧から入ると、使わない機能の多さで決めることになります。
料金が自分の店に見合うかどうかの判定は、この記事では扱いません。月の受注件数・受注金額・手作業の時間で決める表は、料金が見合うかを判定する別の記事(IV24)にあります。ここでは何がどの作業を置き換えるのかだけを見ます。
資料の数字の扱いも先に書いておきます。「受注業務の約80%自動化」と自動処理の利用率(メールの自動送信99%など)は自動処理の活用事例に、「利用開始まで最短40分」はだれでもわかるGoQSystemに載っています。パンフレットの自動処理の見開きは、同じ話を「受注業務フロー 最大100%自動化」と書いています。どれも資料の記載で、当方が測った値ではありません。利用率の母集団は「自動処理機能の使用ユーザー」と書かれているだけで、社数も集計方法も分かりません。この記事では、どの資料の記載かを添えて引用します。
条件を確認
先に、自分の店の4つを書き出します。
- 販売先: 楽天市場、Yahooショッピング、au PAY マーケット、Amazon、Shopify、電話、FAXのうち、どこで注文を受けているか
- 月の受注件数: 全販売先の合計と、多い月の件数
- 時間が消えている作業: 注文の確認、メールの送信、送り状の発行、帳票の印刷、在庫の反映、問い合わせの返信のうち、どれに何分かかっているか
- 使いたい機能の契約区分: その機能がプランに入るのか、オプションなのか
4番目が落とし穴です。パンフレットに載っている機能でも、プランの中にあるものと、別料金のオプションのものが混ざっています。
機能と、置き換わる作業と、必要な契約(確認日 2026-09-17、金額は税別)
| 機能 | 置き換わる作業 | 必要な契約 |
|---|---|---|
| 受注の一元管理 | 販売先ごとの管理画面を開いて注文を確認する | フリープラン以上 |
| 自動処理 | 条件ごとの仕分け、メールの送信、ステータスの変更を手で行う | フリーは作成5件まで。有料プランは無制限(資料の記載) |
| 送り状発行API | 送り状発行ソフトへのCSV取り込みと印刷 | APIオプション 月5,000円・初期10,000円 |
| 佐川急便の一体型伝票 | 送り状・ピッキングリスト・納品書の3枚を突き合わせる | APIオプションと専用用紙代(1枚24円〜)。一体型伝票の機能自体は月額無料 |
| 帳票の出力 | 納品書や請求書を販売先ごとの様式で作る | プランに含む(46種類) |
| 在庫連携 | 売れた分をもう片方の販売先で手で減らす | 受注・在庫連携管理プラン以上 |
| 商品マスター | 帳票と送り状の商品名の直し、電話・FAX注文の手入力 | 商品マスター 月10,000円・初期20,000円 |
| 顧客管理(履歴・名寄せ・CSV) | 注文をまたいだ購入履歴の突き合わせ | プランに含む |
| 顧客へのメール・クーポン・キャンペーン | 販促の宛先を手で作る | 顧客管理オプション 月20,000円・初期30,000円(金額はパンフレットの記載) |
| KiNT(AIの機能) | 自動処理の条件づくり、楽天の商品属性の入力、商品情報の入力、問い合わせ返信文の下書き | APIオプション、または受注・商品・在庫連携管理プラン |
自動処理が何をするか
この記事でいちばん説明が要るのは自動処理です。注文に条件を付けておくと、その条件に合った注文へ決まった処理が当たります。条件は、備考欄、商品名や商品コード、注文数、支払方法、出荷日、配送方法、お届け日指定、購入回数、都道府県などです。
自動処理の活用事例には、自動処理機能を使っているユーザーのうち何割がその処理を使っているか、という形で次の数字が載っています(資料の記載で、当方は測っていません。全利用者に対する割合ではありません)。
- サンクスメール・発送メール・フォローメールの自動送信: 99%が利用中
- 都道府県別の自動振り分け: 90%が利用中
- 注文個数による配送方法の自動変更: 80%が利用中
- 冷凍・冷蔵商品の自動振り分け: 80%が利用中
上の3つは、どれも「毎回同じ判断を人がしている」作業です。自分の店の注文で、判断の基準を言葉にできるものがあるか。そこが自動処理に向くかどうかの分かれ目になります。逆に、注文ごとに人が読んで決めている作業は、条件に書き下せるまでは自動にできません。
無料・標準機能で足りる場合
販売先が1つなら、注文を集める必要はありません。その販売先の管理画面で足ります。
販売先が複数でも、月の受注が100件以下で受注金額が50万円までなら、フリープランが0円で使えます(新規のみ、自動処理の作成は5件まで)。まずここで、自分の店の注文の流れに合うかを見ます。有料プランには20日間の無料お試しがありますが、フリープランにお試しの概念はありません。
送り状についても、使っている発行ソフトでCSVの取り込みが回っていて、1回の発行が数分で終わっているなら、APIオプションを足す理由は薄いです。月に何分かかっているかを先に測ります。
顧客へのメールやクーポンは、月20,000円の顧客管理オプションです。カートやモールの標準機能で同じことをまかなえないかを先に確かめてください。購入履歴を顧客単位で見る、名寄せする、CSVで書き出すところまでは、オプションなしで使えます。
比較
作業ごとに、今のやり方と GoQSystem を並べます。判定の欄は、読者が自分で測った時間で決める形にしてあります。この記事に架空データの例は置いていません。
| 作業 | 今のやり方 | GoQSystemでの置き換え | 判定 |
|---|---|---|---|
| 注文の確認 | 販売先ごとに管理画面を開く | 1つの画面に集める | 販売先が3つ以上、または1日に2回以上開いているなら置き換えを検討 |
| 仕分け・メール送信 | 注文を読んで手で分ける | 条件を登録して自動処理で当てる | 判断の基準を言葉にできるなら向く。読んで決めているなら、まだ向かない |
| 送り状の発行 | 発行ソフトへCSVを取り込む | 管理画面からまとめて発行(APIオプション) | 1回の発行に15分以上かかっているなら、月5,000円と比べる |
| 送り状と納品書の突き合わせ | 3枚を印刷して組む | 一体型伝票で1枚に印刷(佐川急便、APIオプションと用紙代) | 出荷が日に数十件を超え、入れ違いが起きているなら検討 |
| 在庫の反映 | 売れた分を手で減らす | 在庫連携(受注・在庫連携管理プラン以上) | 売り越しが起きた、または反映が毎日の作業になっているなら検討 |
| 電話・FAX注文の登録 | 注文内容を手入力する | 顧客と商品を選んで登録(商品マスター) | 電話・FAX注文が多い店だけ。月10,000円と入力時間を比べる |
| 販促メール・クーポン | 宛先を手で作る | 顧客管理オプションで条件配信 | 標準機能や配信サービスで足りていないかを先に確認 |
表の「判定」の数字は、置き換えを考え始める目安で、実測にもとづく基準ではありません。自分の店の時間を測ってから当ててください。
提携が有効な商材には、表や案内のリンクに「PR」の印が付きます。「PR」の印がない商材には、公式サイトへのリンクも置いていません。名前と比較の内容はそのまま載せています。
料金の見方
料金の組み立ては3つの足し算です。プランの月額、店舗追加、使うオプション。これを足した額が毎月かかります。
プランは、フリー(0円)、受注管理(月15,000円・初期30,000円)、受注・在庫連携管理(月29,800円・初期40,000円)、受注・商品・在庫連携管理(月44,800円・初期50,000円)、エンタープライズ(月200,000円〜・初期要相談)の5段です。月額は受注件数で変わりません。
オプションの金額は、上の機能の表に機能ごとに書いたとおりです。見落としやすいのは店舗追加で、楽天・Yahoo・au PAY マーケット・Amazon の2店舗目以降が月10,000円・初期20,000円、その他カートが月5,000円・初期10,000円かかります(税別)。
プランに含まれる販売先は、楽天市場、Yahooショッピング、au PAY マーケット、Amazon、Shopify、店舗注文、電話注文、FAX注文です。Shopify は商品管理が含まれません。何を1店舗と数えるかは料金ページに書かれておらず、未確認です。申し込みの前に、自分の販売先の組み合わせで月額がいくらになるかを問い合わせて確かめてください。
どのプランが自分の店に見合うかの判定と、他社との月額の境目は、別の記事(IV24)で扱っています。
進め方を選ぶ
- フリーで始める: 月100件・受注金額50万円以下の店。新規の条件を確かめてから
- 20日の無料お試しで確かめる: 上の表で「置き換えを検討」に当たった作業がある店
- オプションは後から足す: APIオプションや商品マスターは、置き換えたい作業が決まってから
- まだ入れない: 販売先が1つの店、または手作業が月に数十分で収まっている店
- 迷う場合だけ相談する: 相談から条件を送れます(任意。受託は初期の範囲外です)
導入・検証・戻し方
順番です。実行ログはなく、提案です。
- 作業ごとの時間を1週間分だけ測る。注文の確認、メール、送り状、在庫の反映を分けて記録する
- 自動にしたい判断を言葉にする。「北海道と沖縄は配送方法を変える」のように、条件と処理の形にする
- フリープラン、または有料プランの20日間の無料お試しで、実際の注文を取り込む
- 自動処理を1つだけ作って動かす。いきなり全部を作らない
- 1週間後にもう一度時間を測り、減った分と月額を並べる
- 置き換える作業が決まってから、APIオプションや商品マスターを足すかを決める
戻し方は、解約の前に受注と顧客と在庫の記録を書き出すことです。顧客情報はCSVでダウンロードできます。自動処理を使っていた場合は、どの条件でどう処理していたかを書き写してから止めます。書き写さずに解約すると、手作業に戻したときに何を判断していたのかが分からなくなります。
検証と制約
実店舗での検証は未実施です。この記事に架空データの例は置いていません。作業時間がどれだけ減るかも測っていません。
資料の宣伝文句は、資料の記載としてだけ扱っています。受注業務の約80%自動化と利用率99%は自動処理の活用事例、利用開始まで最短40分はだれでもわかるGoQSystemの記載です。パンフレットの自動処理の見開きは最大100%自動化と書いており、同じ資料でも数字の出し方が違います。どれもGoQSystemが配布した資料の数字で、当方が確かめたものではありません。利用率の母集団は「自動処理機能の使用ユーザー」とだけ書かれていて、社数、調査時期、集計方法の記載はありません。なお自動処理の活用事例は文字を抜き出せない画像の資料で、数字は誌面を目で読み取っています。
導入事例の社名と発言も掲載元の記載です。飯田商店、雑穀米本舗、マークスミュージックなどの名前と効果は、資料と公式サイトに載っているもので、当方は取材も検証もしていません。運営者の実績ではありません。
料金は公式ページを 2026-09-17 に読んだ値です。ただし顧客管理オプションの月20,000円・初期30,000円だけは例外で、この金額はパンフレット(2026年1月1日更新版)にあり、同じ日に読んだ公式料金ページの追加オプション表には行がありません。申し込みの前に提供元へ確かめてください。プランの初期費用には税の表記がなく、店舗追加で何を1店舗と数えるかも記載がありません。KiNTのAI機能は、どのプランとオプションの組み合わせで何が使えるかが資料の注記だけで、細かい条件は未確認です。見直しは30日ごとです。
GoQSystem とは 2026-09-16 にパートナー契約を結びました。この提携の紹介リンクは、提供元が発行した計測用のリンクです。開くのは GoQSystem の公式サイトではなく、提供元のパンフレット(PDF)です。リンクには通常のリンクと区別する属性を付け、「PR」の印を表示します。
出典
- D123: GoQSystem パンフレット(GoQSystem がパートナーに配布した資料、27ページ、2026年1月1日更新版、確認日 2026-09-17)
- D124: だれでもわかる GoQSystem(GoQSystem がパートナーに配布した資料、22ページ、確認日 2026-09-17)
- D125: 自動処理の活用事例(GoQSystem がパートナーに配布した資料、2ページ、確認日 2026-09-17。利用率の記載)
- D126: GoQSystem 導入事例一覧(GoQSystem、確認日 2026-09-17。掲載36件。本文は未取得)
- D127: GoQSystem パートナー制度(GoQSystem、確認日 2026-09-17)
- D08: GoQSystem プラン・料金(GoQSystem、確認日 2026-09-17。追加オプション表は税別)
- D45: GoQSystemとは(GoQSystem、確認日 2026-09-11。「月額15,000円(税別)から」の記載)
- D41: GoQSystem 対応モール・カート一覧(GoQSystem、確認日 2026-09-11)
- G01: 役に立つ、人を第一にしたコンテンツ(Google、確認日 2026-09-17)
- G02: Google Web Search spam policies(Google、確認日 2026-09-17)
- V301: Google Search generative AI optimization guide(Google、確認日 2026-09-17)
- V306: Structured data general guidelines(Google、確認日 2026-09-17)
- V308: Qualify outbound links(Google、確認日 2026-09-17)
紹介関係の開示: この記事で名前を挙げた GoQSystem とは、2026-09-16 にパートナー契約を結びました。GoQSystem のリンクは提供元が発行した計測用のリンクで、開くのは公式サイトではなくパンフレット(PDF)です。リンクには「PR」の印を付けています。料金と条件は公式サイトで確認してください。この記事の表を使うのに登録や紹介リンクは要りません。