対象と結論

BASE は、月額0円で今日からネットショップを開けるサービスです。はじめての開業で最初に名前が挙がることが多い。ただ、どの店にも向くわけではありません。この記事は、自分の店が BASE に向くかを、月商・商品の価格帯・独自ドメインの要否の三つで決めるためのものです。

結論です。月商が約45万円まで、独自ドメインは shop.〜 のようなサブドメインでよい店なら、無料のスタンダードプランが向きます。月商がそれを超えるなら、有料のグロースプラン(年払いで月16,580円)の方が手数料の合計が安くなります。月商は、「PAY ID」アプリから入った注文を除いて数えます。アプリ経由の注文は、プランで手数料が変わりません。

向かないのは、example.com のような形(ルートドメイン)で店を開きたい店です。BASE の独自ドメインはサブドメインにしか対応していません。もう一つ、1点が数十万円の高額品を売る店は、決済方法ごとの1回あたりの上限を公式のヘルプで確かめられませんでした。開く前に問い合わせてください。

料金と条件は、公式ページとヘルプを 2026-09-11 と 2026-09-12 に読んだ値です。見直しは30日ごとです。

運営者の時計店 Timeseek(timeseek.net)は Shopify で運営していて、BASE は使っていません。高額品を売る立場からは、決済と振込の上限を最初に確かめたいと考えています。

条件を確認

先に、自分の店の数と希望を三つ書き出します。

  1. 月商: 少ない月と多い月の見込み
  2. 商品の価格帯: いちばん高い商品は1点いくらか
  3. 独自ドメイン: 要らない/shop.〜 のようなサブドメインでよい/example.com の形で開きたい

BASE のプラン(確認日 2026-09-11、税込)

項目スタンダードグロース
月額0円16,580円(年払い)/19,980円(月払い)
決済手数料3.6%+40円2.9%
サービス利用料3%0円
合計の率6.6%+40円2.9%

PayPay・Amazon Pay・PayPal での支払いは、どちらのプランも手数料が1%高くなります。

「PAY ID」アプリから入った注文は別の扱いです。どちらのプランでも、決済手数料3.6%+40円とサービス利用料5.9%がかかります。プランで差が出ないので、境目はアプリ経由の注文を除いた月商で比べます。

独自ドメインは、無料の「独自ドメイン」App で使えます。ドメインは別のサービスで取得し、そのサブドメイン(shop.example.com など)を店の住所にします。example.com そのもの(ルートドメイン)と、example.com/shop のような形には対応していません。

売上を受け取るときの条件

BASE の売上は、自分で「振込申請」をして口座へ移します。ここに手数料と期限があります。

  • 手数料: 振込手数料が一律250円。申請額が2万円未満なら、さらに事務手数料500円
  • 回数と金額: 1日1回、751円から。1回あたり原則100万円まで(運営実績で変わると記載)
  • 期限: 発送した月の末日を締めとして、締め月から6か月後まで。過ぎた売上は失効し、戻せない
  • 入金: 申請から土日祝を除いて10日後

月商が小さい店ほど、2万円未満の申請で750円を引かれがちです。2万円以上たまってから、期限の内に申請します。

架空の3店で当てはめる

架空の3店の例です(架空データの例。実店舗の数字ではありません)。手数料の計算は、1件あたり40円の固定分を件数ぶん足しています。

月商と件数独自ドメインスタンダードの手数料グロースの合計判定
A店(雑貨)10万円・20件shop.〜 でよい6,600円+800円=7,400円16,580円+2,900円=19,480円スタンダードが向く
B店(中古時計、1点30万円)60万円・2件要らない39,600円+80円=39,680円16,580円+17,400円=33,980円グロースが安い。決済の上限を先に確かめる
C店(工芸品)15万円・30件example.com で開きたいBASE は向かない

B店は、件数は2件でも、1点の価格が高いので月商で境目を超えます。グロースにすると月5,700円安くなる計算です。ただ、1回30万円の決済が通るかは、読んだヘルプには書かれていませんでした。PAY ID あと払いは、通常は使えません。上限が55,000円(税込)だからです。

判定と次の行動

条件判定次の行動
example.com の形で店を開きたいBASE は向かないSTORES のスタンダードか、カラーミーショップ(フリーは月額550ptのオプション)を比べる
1点が数十万円の商品を売る決済の上限を先に確かめる決済方法ごとの1回の上限を BASE に問い合わせてから開く。50万円を超える商品は電話番号認証が要る
月商(PAY ID アプリ経由を除く)が約45万円を超えるグロースが安い年払いなら約45万円、月払いなら約54万円が境目
月商が約45万円までスタンダードが向く無料で開き、月商が境目に近づいたらグロースを計算し直す

上から順に当てて、最初に当たったところで止めます。

無料・標準機能で足りる場合

月商が数万円から数十万円で、独自ドメインを急がない店は、スタンダードのまま始めて困りません。月額は0円で、売れたときだけ手数料がかかります。売れない月に固定費が出ないのは、はじめての店には大きい点です。

独自ドメインが欲しくなったら、無料の App でサブドメインを設定します。ドメインの取得費は、取得先のサービスに払います。

比較

BASE が向かないと判定した店のために、月額0円のプランがある2社を並べます。

項目BASESTORES ネットショップカラーミーショップ
月額0円のプランの手数料6.6%+40円(スタンダード)決済5.5%〜(フリー)決済6.6%+30円〜(フリー)
月額0円のプランの独自ドメインサブドメインのみ(無料の App)使えない有料オプションで可(月額550pt、常時SSLも有料)
有料のいちばん安い段グロース 16,580円(年払い)スタンダード 3,300円(年契約、税込)レギュラー 4,950円(初期3,300円)
有料の段の決済手数料2.9%3.6%〜3.4%〜
実店舗での検証未実施未実施未実施

カラーミーショップのフリーの決済手数料は、料金表では6.6%+30円〜、同じページのよくある質問では6.6%+33円と書かれています。

月額0円のまま独自ドメインまで使いたいなら、BASE のサブドメインが候補です。カラーミーショップのフリーは、月額550ptの独自ドメインオプションを付けると独自ドメインを設定できます。このとき常時SSLも有料のオプションです。example.com の形にこだわるなら、STORES のスタンダードかカラーミーショップを見ます。3社の境目の計算は無料で開業するカートの比べ方に、カート選び全体はカートの選び方にあります。

提携が有効な商材には、表や案内のリンクに「PR」の印が付きます。「PR」の印がない商材は、提携は未確認か、報酬の発生しない通常の案内です。

料金の見方

スタンダードとグロースの差は、率の差と月額の比べ合いです。

  • 率の差: 6.6% − 2.9% = 3.7%
  • 年払いの境目: 16,580円 ÷ 3.7% = 約45万円
  • 月払いの境目: 19,980円 ÷ 3.7% = 約54万円

PAY ID アプリ経由の注文を除いた月商がこの境目を超える月が続くなら、グロースに切り替えます。境目の計算には1件あたり40円の固定分を入れていないので、件数の多い店は少し早く境目に来ます。

BASE のヘルプは、グロースがお得になる月商の目安を約50万円(PAY ID アプリからの注文を除く)としています。この記事の約45万円と約54万円は、公式の料金から年払いと月払いに分けて計算した値です。

年払いは先払いです。12か月分の198,960円(税込)をまとめて払い、スタンダードへ戻す変更は契約期間が終わるまで反映されません。境目を超える月が1年続くと見込めてから選びます。

進め方を選ぶ

  • BASE のスタンダードで開く: 月商が境目より下で、独自ドメインはサブドメインでよい店
  • グロースに切り替える: 月商が境目を超える月が続く店
  • 他のカートを見る: example.com の形で開きたい店は、STORES のスタンダードか、カラーミーショップ(フリーは月額550ptのオプション)へ
  • 迷う場合だけ相談する: 相談から条件を送れます(任意。受託は初期の範囲外です)

どの進め方でも、この記事の表を使うのに登録や紹介リンクは要りません。

導入・検証・戻し方

順番です。実行ログはなく、提案です。

  1. 月商の見込みと、いちばん高い商品の価格を書き出す
  2. 独自ドメインの形を決める。サブドメインでよいか、example.com の形か
  3. 公式ページで、プランの手数料と振込の条件を確認日つきで控える
  4. 高額品があるなら、決済方法ごとの1回の上限を問い合わせて控える。50万円を超える商品を売るなら、特定商取引法に基づく表記を登録し、電話番号認証を済ませる
  5. スタンダードで開き、テストの注文を1件通して、手数料と振込申請の流れを確かめる
  6. 毎月、PAY ID アプリ経由を除いた月商を境目と比べ、超える月が続いたらグロースに切り替える

戻すときは、プランをグロースからスタンダードに切り替えます。申し込みはいつでもできます。反映はグロースの契約期間が終わってからです。契約期間は、月払いなら1か月、年払いなら12か月です。年払いは198,960円(税込)を先に払うので、途中で戻しても期間の終わりまではグロースのままです。ほかのカートへ移るなら、移る前に商品と注文の記録を書き出し、振込申請の期限が残っている売上をすべて申請してから閉じます。

検証と制約

実店舗での検証は未実施です。この記事の3店の例は架空データの例で、売上や手数料の実績ではありません。

料金と条件は、公式ページを 2026-09-11 に、ヘルプの一部を 2026-09-12 に読んだ値です。PAY ID あと払い以外の決済方法の1回あたりの上限額は、読んだヘルプに記載がなく、未確認です。ヘルプで確かめられたのは次の3点です。

  • 商品1点の価格: 電話番号認証をしないと50万円まで。特定商取引法に基づく表記を登録し、電話番号認証をすると1億円まで
  • 商品数: 登録できる数に上限はなく、1日に登録できるのは1,000件まで
  • PAY ID あと払い: 上限は通常55,000円(税込)。まだ払っていないあと払いの金額も合わせて数える

税の表記は、BASE がグロースの年払いを198,960円(税込)と書いていて、カラーミーショップも税込です。

BASE・STORES・カラーミーショップとの提携の状態は、商材ごとに違います。提携が有効な商材には「PR」の印を付け、紹介リンクには通常のリンクと区別する属性を付けます。

出典

  • D01: BASEの料金プラン・手数料(BASE、確認日 2026-09-11)
  • D11: BASE「独自ドメイン」App(BASE、確認日 2026-09-11)
  • D15: 振込申請時に手数料はかかりますか(BASE ヘルプ、確認日 2026-09-11)
  • D16: 振込申請をおこなうのに期限はありますか(BASE ヘルプ、確認日 2026-09-11)
  • D17: 振込申請に回数や金額の制限はありますか(BASE ヘルプ、確認日 2026-09-11)
  • D18: 利用できる決済(支払い)方法を教えてください(BASE ヘルプ、確認日 2026-09-11)
  • D19: BASEかんたん決済の振込申請って何?(BASE U、2026-07-15 更新、確認日 2026-09-11)
  • D64: グロースプランを利用することで、お得に利用できる月商の目安はいくらですか(BASE ヘルプ、確認日 2026-09-12)
  • D65: 商品の登録方法について、教えてください(BASE ヘルプ、確認日 2026-09-12)
  • D66: 「PAY ID あと払い」で購入する方法を教えてください(BASE ヘルプ、確認日 2026-09-12)
  • D02: 利用料金・手数料|STORES ネットショップ(STORES、確認日 2026-09-11)
  • D03: プラン・料金一覧|カラーミーショップ(GMOペパボ、確認日 2026-09-11)
  • D12: カラーミーショップ フリープラン(GMOペパボ、確認日 2026-09-11)
  • D77: 独自ドメインでショップを運営する場合、料金は変わりますか(カラーミーショップ ヘルプ、確認日 2026-09-12)
  • D78: 当サービスでドメインを取得する方法(カラーミーショップ ヘルプ、確認日 2026-09-12)
  • G01: 役に立つ、人を第一にしたコンテンツ(Google、確認日 2026-09-07)
  • G02: Google Web Search spam policies(Google、確認日 2026-09-07)
  • V301: Google Search generative AI optimization guide(Google、確認日 2026-09-07)
  • V306: Structured data general guidelines(Google、確認日 2026-09-07)
  • V308: Qualify outbound links(Google、確認日 2026-09-07)

紹介関係の開示: この記事で名前を挙げた BASE、STORES、カラーミーショップのうち、提携が有効なものには「PR」の印を付けています。印のないものは提携は未確認か、通常の案内です。料金と条件は各社の公式サイトで確認してください。